種族値・個体値・努力値(3値)とは?

ポケモンには通称「3値(種族値、個体値、努力値)」と呼ばれるものがあり、ポケモンのステータス(能力値)を決める重要な要素となっている。

この3つの要素は、ポケモンバトルで勝つために必須の知識となるので、よくわからないという人は以下の解説を読んでみてほしい。

  1. 種族値とは?
  2. 個体値とは?
  3. 努力値とは?
  4. 3値とステータスの関係

種族値とは?

「種族値」とはポケモンの種類ごとに決められた強さのことである。

ポケモンの種類によって「HP」「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」の種族値が決まっており、これが高いほど強いポケモンと言える。例として、サンダースとラティオスの種族値を見ていこう。

サンダース種族値
サンダースHP65
攻撃65
防御60
特攻110
特防95
素早130
種族値合計:525
ラティオス種族値
ラティオスHP80
攻撃90
防御80
特攻130
特防110
素早110
種族値合計:600

横の数字がそれぞれの種族値であり、ネットで簡単に調べることができる。

比較すると、全体的にラティオスの方が種族値が高く、一般的にはラティオスの方が強いポケモンだと言える。ただし素早さの種族値はサンダースの方が高いため、先制しやすのはサンダースと言えるだろう。

このように、ポケモンの強さや特徴を把握するのに種族値は重要となってくる。

600族や130族といった呼び方

ちなみに種族値の合計を見ると、サンダースは525、ラティオスは600である。この種族値の合計が同じポケモンをまとめて「525族」とか「600族」とか言ったりする。よく600族がチートだガチだと言われるのは、こうした種族値の合計が単純に高いためである。

またサンダースのように、素早さの種族値が130のポケモンをまとめて「130族」と呼んだりと、単一の種族値が同じポケモンをまとめて○○族と呼ぶこともある。

種族値から分かるポケモンの役割

基本的には「種族値が高いポケモン=強い」と覚えておけば良いのだが、パーティを組む際には種族値の合計だけでなく配分にも気を付けたい。

例えば自分のパーティが先程のサンダースのように、特攻と素早さの高いポケモンだけで固められていた時に、相手がハピナスを出してきたとする。

ハピナス種族値
ハピナスHP255
攻撃10
防御10
特攻75
特防135
素早55
種族値合計:540

ハピナスはHP255、特防135という化け物じみた種族値を持っており、特殊攻撃には滅法強い。恐らくサンダースのような特殊攻撃がメインのポケモンでは突破は難しいだろう。逆に防御の種族値は10と低いので、攻撃の種族値が高いポケモンがいれば倒せる可能性は高い。

このようにポケモンの種族値から役割を考えて、自分のパーティに必要なポケモンを選んでいくことが、ポケモンバトルにおけるパーティ構築の基本となってくる。

主な役割と必要な種族値

物理アタッカー物理技メインのアタッカー。攻撃&素早さor耐久が重要
特殊アタッカー特殊技メインのアタッカー。特攻&素早さor耐久が重要
物理受け物理アタッカーを抑える役目。HP&防御が重要
特殊受け特殊アタッカーを抑える役目。HP&特防が重要
両刀、両受物理&特殊のハイブリッド型
各ステータスの略称と解説
HP(H):体力(耐久)が高くなる
攻撃(A):物理技のダメージが上がる
防御(B):物理技のダメージを抑える
特攻(C):特殊技のダメージが上がる
特防(D):特殊技のダメージを抑える
素早(S):1でも高い方が先攻となる

※物理技か特殊技かはステータス画面の技表示の「ぶんるい」で確認できる

個体値とは?

「個体値」とはポケモンの個体ごとの強さである。

同じ種類のポケモン(種族値が同じ)でも、個体値が違うと同じレベルでステータスに差が出てくる。個体値は「HP」「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」の各々について個別に設定され、「0~31」までの値を取る。

例として、個体値が全て0のリザードンと、個体値が全て31のリザードンのLv.50でのステータスを比べてみよう。

リザードンLv.50個体値 0個体値31
リザードンHP138153
攻撃89104
防御8398
特攻114129
特防90105
素早105120
Lv.50の時のステータス比較

同じポケモンでも、個体値が0か31かでLv.50でのステータスに大きな違いがあることがわかる。このように、同じ種類のポケモンで個体ごとの差をつけるためにあるのが個体値であり、個体値が高い方がより強いポケモンだと言える。

試しに同じレベルの同じポケモンを何匹も捕まえてみれば、ステータスが各々違っていることがわかると思う。(※個体値を調べる方法はこちら

VやUといった呼び方

個体値の話になると、よく「6Vメタモン」だとか「5V1U」といった表記を目にすることがある。この「V」とか「U」は、32進法(0~31までの数を0~9とA~Vで表す方法)で表した個体値のことで、Vが「31」、Uが「30」にあたる。

つまり「6Vメタモン」というのは全てのステータスの個体値が31(MAX)のメタモンのことを言っており、「5V1U」というのは5つのステータスの個体値が31で残り1つが30であることを言っている。

またステータスの略称を用いて、「ASV」といった表記がされることもあり、これはA(攻撃)とS(素早さ)がV(個体値31)であることを表している。

個体値の厳選

さて、こうした個体値の高いポケモンをゲットするために、捕獲や卵孵化を繰り返すことを「厳選」と言う。個体値は、ポケモンを捕まえたり、卵を孵化する度に異なるため、高い個体値を持つポケモンが出るまで何度もこれを繰り返すのだ。

個体値厳選の重要性を示す例として、個体値が全て0のラティオスと、個体値が全て31のリザードンの、Lv.50でのステータスを比べてみよう。

ラティオス種族値ステータス
ラティオスHP80140
攻撃9095
防御8085
特攻130135
特防110115
素早110115
Lv.50/個体値0のステータス
リザードン種族値ステータス
リザードンHP78153
攻撃84104
防御7898
特攻109129
特防85105
素早100120
Lv.50/個体値31のステータス

種族値ではラティオスが全てリザードンより高いが、個体値の差からLv.50でのステータスはHP・攻撃・素早さについてリザードンの方が高くなっている。

このように、どんなに種族値が高くても、個体値が低いと負けてしまう可能性があるため、個体値厳選は非常に重要となってくる。実際には個体値が全て0ということは無いが、「個体値があと1高ければ勝てた」なんて場面もあるので気が抜けない。

努力値(基礎ポイント)とは?

「努力値」とはポケモンの育成時に付与できる強化値である。

種族値はポケモンの種類ごと、個体値はポケモンの個体ごとに決まっているが、この努力値だけは育て方によって好きなように変えられる。

捕獲(孵化)したばかりのポケモンの努力値は全て0である。ここから努力値を各ステータスに振り分けて、ポケモンを強化していく。1つのステータスに振れる努力値は最大252(※BWまでは255)であり、6つのステータスに振った努力値の最大合計は510となる。

この努力値の振り方を考える事で、ポケモンに自分なりのオリジナリティを持たせることができる。

努力値の振り方

努力値は、ポケモンを倒すことで振ることができる。

実はポケモンごとに努力値の設定があり、例えばコイキングを倒すと「素早さの努力値が1」入る(参考:ポケモン図鑑 - コイキング)。つまりコイキングを252匹倒せば、素早さに努力値を252振ることができる。

こうして強化したいステータスの努力値をくれるポケモンを倒すことで、必要なステータスへ必要な努力値を振っていくのである。

努力値の効果

努力値は、基本的には長所を伸ばすために振ることが多い。

例えばリザードンで言えば、特攻に努力値を振って、さらに特殊攻撃力を高めるといった具合である。この他にも以下のような振り方がある。

  • 性格補正によってプラス補正をかけているステータスに努力値を振り、さらにその上昇幅を大きくする。
  • 素早さに努力値を振り、相手より1でも素早さを早くして先制する。

どういう振り方をするかは各々の自由であり、パーティや想定する相手に合わせた努力値振りを考えることが育成の醍醐味となる。

参考までに、リザードン(全個体値31)の「努力値を振っていないもの」「努力値を振ったもの」のステータスを並べたので比較してみてほしい。努力値を振った時のステータスの違いがよくわかるはずだ。

リザードンLv.50での実数値(全個体値31)
リザードンHP153154
攻撃104104
防御9898
特攻129161
特防105105
素早120152
  • 左:努力値0(無振り)
  • 右:努力値510(特攻&素早さ252、HP6)

3値とステータスの関係

ここまで説明してきた3値(種族値、個体値、努力値)とポケモンのステータスとの関係は、具体的には以下の式によって表される。

  • HP=(種族値×2+個体値努力値÷4)×レベル÷100+10+レベル
  • その他={(種族値×2+個体値努力値÷4)×レベル÷100+5}×性格補正

式を見ると、3値(種族値、個体値、努力値)を足し合わせたものに、レベルを掛け合わせたものがポケモンのステータスになっていることがわかる。

つまり、この3値が高ければ高いほど、強いポケモンだと言えるのだ。